ICTという言葉は近年よく聞く言葉の一つですが、IT、ICT、IoTなどさまざまな言葉があり、似たような意味合いに思えることもあるでしょう。IT、ICTといった言葉は、日常的に出てくる場面はめっきり少なくなりましたが、言葉の意味を正しく理解することは非常に重要です。このような混同しやすい言葉については定義や使い方をしっかりと身につけておきましょう。
ICTとは
ICTとは、Information and Communication Technologyの頭文字をとった用語です。読み方は「アイシーティー」で、訳は「情報通信技術」です。情報通信技術を利用したコミュニケーションという意味です。ご存知の通り、ITとはInformation Technologyの略で情報通信技術を指しますが、ICTはITを利用し、人や物をつなげていくことを指します。
たとえば、IT(パソコンやスマホ、インターネット)を導入し、オンライン英会話、オンライン医療、高齢者見守りサービスなどを使うことが、ICTを活用するということになります。
もはや当たり前のものとなったIT、ICT
日本ではIT、ITと言い出したのが2000年頃。IT革命などといった言葉もこの頃の言葉ですが、その後、ICTという言葉も使われるようになりました。すでに20年近い年月が経った言葉で、ITやICTという言葉自体、2020年現在はあまり使われないように思います。若年層ではなおさらで、ネットが当たり前のとなった世の中では、IT機器の利用はスマホの登場で日常化し、ネット検索、SNSなどの登場でICTは生活に溶け込んでいるのです。
IT、ICT、IoTのそれぞれの意味
IT | Information Technology | 情報技術 | 情報技術そのもの |
ICT | Information and Communication Technology | 情報通信技術 | 情報技術を活用し人や物をつなげる |
IoT | Internet of Things | モノのインターネット | モノが人を介さずネットに接続する |