今回の記事では世代区分のひとつとして知られるミレニアル世代の定義や特徴について紹介します。インターネットの普及とともに人々の価値観や生活スタイルは大きく変化してきました。ミレニアル世代の特徴をつかむことは、企業活動において若年層顧客をさまざまな側面から深く理解することになり、非常に重要です。適切なチャネルでの適切なアプローチの実現をするためにミレニアル世代について理解を深めましょう。
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ミレニアル世代 Millennialsとは
ミレニアル世代とはMillennialsと英語表記され、1000年ずつ区切った単位であるMillenium(ミレニアム)にちなんだ2000年代に成人を迎えた世代です。具体的には1981年から1996年に生まれた人々を指すことが多く、ミレニアル世代と呼ばれます。
2030年代には全てのミレニアル世代が40歳を超えて社会の中核となることから、ミレニアル世代の価値観が今後世界中で影響力を強めていくのではないかと考えられています。今後を担う彼らに対して効果的なマーケティングを行えるよう、ミレニアル世代の特徴を把握しましょう。
情報リテラシーが高いミレニアル世代
最初のデジタルネイティブ世代であると同時に、IT革命以前の世界を知る最後の世代でもあります。自身の成長とインターネットの普及が同時期にあり、様々なIT製品の誕生を目の当たりにしてきたため、情報リテラシーが高く、SNSでの情報発信や共有にも積極的です。
ミレニアル世代の価値観とは
社会的課題へ関心が高く、社会貢献活動に積極的 精神的な豊かさを求める
ミレニアル世代の成長はテロや災害、数多くの社会問題の深刻化とともにありました。そのため社会的課題への意識が高く、ボランティアなどにも積極的です。製品やサービスを選ぶ際には社会貢献活動に積極的なブランドを選びたいと思っています。
個性を尊重 進歩的な考えを持つ
ミレニアル世代は独自の価値観や考え方を持っている人が多く、個人主義といわれることがあります。これはインターネットを通じて様々な考え方に触れた影響と考えられます。しかし決して排他的ではなく、多様性を偏見なく受け入れます。既存の価値観にとらわれずに互いの違いを受け入れ、共感やつながりを大切にします。
保守的な面もあわせ持つ 消費スタイルはモノにこだわらない
バブル崩壊や金融危機など不安定な経済環境の中で成長したため、安定志向、貯蓄志向が強いとされます。共感や体験といったコト消費に魅力を感じ、カスタマーエクスペリエンスを重視します。モノの所有に対する執着がないため、シェアリングエコノミーにも積極的です。
プライベートを重視する
ミレニアル世代はワークライフバランスを重視します。柔軟な働き方を好み、上昇志向はあまり高くありません。自由な働き方を求めて転職、起業、フリーランスといった選択をする人も多いです。
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