1990年以降、マーケティング3.0の考え方が生まれた背景として、ソーシャルメディアの発達、社会的課題の顕在化、市場の成熟の3つがあるといわれています。第三次産業革命とも呼ばれる、インターネットの登場、そしてFacebookやTwitterなどのSNSの発達により、人々は製品のレビューから、製品を作る企業の情報まで、ポジティブな情報からネガティブな情報まで、さまざまな情報にアクセスできるようになりました。そして、環境破壊や、格差などのさまざまな社会問題が深刻化したことで、企業の姿勢やビジョンが問われるようになりました。そのため、同じような商品が並んでいた時には、消費者は社会的に支持できる企業を選ぶようになってきていると言えます。社会的・精神的価値がより大きな意味を持つようになった現代では、「世界をよりよくするため」の企業の社会貢献がマーケティングにおいても、最重要視されるようになったのです。