ゲームチェンジャーとは

マーケティング用語

ゲームチェンジャー(Game Changer)というとどんなものをイメージするでしょうか。最近のビジネスにおいてはスマートフォンの登場、定額制音楽サービスの登場、課金型スマホゲームの登場など新たなビジネスの仕組みやお金の稼ぎ方が現れてきました。今回はゲームチェンジャーについてみていきます。

ゲームチェンジャーとは

ゲームチェンジャーとは、もともとは野球などのスポーツの試合において、代打などで参加しゲームの流れを大きく変える選手のことを言います。ビジネスにおいては、それが転じて、新しいアイデア、テクノロジーで参入し、今までのビジネスのあり方を変えてしまうような企業やアイデア、製品のことを言います。

ゲームチェンジャーが登場した業界では、一気に競争のルールが変わっていきます。異業種からの参入、スタートアップ企業が登場する、現在その業界で活動している企業がイノベーションを起こすなど、既存のビジネルモデルの中に新たなアイデアが注入され、ビジネスモデルが大きく変化していきます。

ゲームチェンジャーの事例

オンラインショッピング

Eコマース(オンラインショッピング)の登場はゲームチェンジャーの好例でしょう。実際の店舗に行かなくてもインターネットを通じ、WEBやアプリで商品を購入でき、商品が宅配されてきます。本の通販から発展したAmazon、複数の店舗をまとめて紹介する楽天などが代表的な事例になります。

スマートフォン

スマートフォンの登場は旧来型の携帯電話にパソコンのような処理速度とアプリを提供することで、携帯電話の通話するものという概念を大きく変え、パーソナルインターネットデバイスとして、携帯電話を大きく変えました。またスマートフォンの高性能なカメラ機能によりデジタルカメラの販売は大きく減少しましたし、スマートフォンのGPSとアプリの組み合わせにより、いままで高額だったカーナビは、アプリに置き換わりつつあります。近年では、スマートフォンの登場自体もゲームチェンジャーと言えますが、スマートフォンの活用によるゲームチェンジャーが多数出てきています。

音楽配信サービス・動画共有サービス

音楽サービスは、レコードやカセットテープからCDへ変わりデジタル化されましたが、iPodの登場と音楽のデータ化により物理的な音楽メディアはなくなってきています。そしてサブスクリプションモデルによる音楽聴き放題サービスが提供される現在では、音楽の聴き方が全く変わってしまいました。

ミュージックビデオの在り方もYouTubeにより大きく変わったと言えます。YouTubeはユーチューバーというテレビタレントは異なる新たな職業も生み出しました。

定額動画配信サービス

映像ではこれまたサブスクリプションモデルのNetflixやアマゾンプライムビデオの登場により定額料金で見放題にかわり、しかもテレビ、映画顔負けのクオリティの作品がそこで提供されるようになっています。Netflixオリジナル作品の映画『ROMA』はアカデミー賞を受賞したことは、あらたな映画の配信のあり方を示していると言えるでしょう。

スマートフォンゲームアプリ

スマートフォンの普及によりゲームも大きく変わりました。いままでプレイステーションのような据え置き型だったゲーム機やニンテンドーDSなどの携帯ゲーム機など、ゲーム機自体を購入しゲームソフトを買うということが当たり前だった家庭用ゲーム業界は、スマホアプリのゲームの登場により、ゲーム機自体の購入が不要になったほか、スマホの課金システムを使った無料ゲームが登場し、手軽にゲームが無料で楽しめるようになったのです。

ニュースアプリ

メディアでは、古くはヤフーニュースですが、スマートニュースやグノシーといったアプリ・サービスもニュースの提供の仕方を変えたゲームチェンジャーと言えます。いままで各新聞社やテレビ局が発信していたニュースをひとつのアプリにまとめ、閲覧者の趣味嗜好にあわせて見せるものを変えるレコメンド機能により、ばらばらに提供されていたニュースを一つの場所で見ることが可能となりました。

ゲームチェンジャーは、全く新しい発想により新たな市場を創造するものから、電気自動車のように既存の市場に新たな製品を投入しイノベーションを起こすものなど、さまざまなものがあります。スマートフォンが高性能化した現在ではイノベーションが起こりやすく、日々サービスが生まれています。みなさんも身のまわりに起きているゲームチェンジをみつけてみてください。

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