ロングテールSEOとはなんでしょうか。マーケティングでSEOが語られるとき、大きな流入チャネルとして語られるSEOと、ロングテールSEOのようなテクニカルなSEO手法があります。SEOについては知っていたとしても、ロングテールSEOのような考え方や手法を理解することは、WEBマーケティング実務者はもちろん管理職にも求められるものです。今回はロングテールSEOについてみていきましょう。
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ロングテールSEOとは
ロングテールSEOとは、1つの検索キーワードではなく、2つ以上の検索キーワードを組み合わせて検索するユーザーに対し、コンテンツを提供する集客施策のことで、その順位向上のための取り組みも含みます。キーワード単体では検索上位に入りづらいビッグワードを狙うのではなく、流入数は少ない場合でも、複数のキーワードのかけ合わせである複合キーワード(テールワードという場合もあります)で、流入を面で取り、流入総数を確保する手法です。
ロングテールというと、インターネット販売においてニーズの少ない商品でも幅広い品ぞろえをすることで、顧客総数を増やし総体としての売上を伸ばしていきますが、その売上の多くの部分がニッチ商品で占められる現象のことを言います。ロングテールSEOもそのような状態を想像すると理解しやすいでしょう。
ロングテールSEOの例
たとえば、バイト・アルバイトのサイトでロングテールSEOを考えると、「バイト」という検索数の多いビッグワードを軸に「バイト+都道府県」「バイト+地域名」「バイト+地域名+職種」などが考えられるでしょう。
また「バイト+地域名+おすすめ」「バイト+地域名+高収入」といったユーザーの検索ニーズに沿った内容も考えられます。このように、想定されるかけ合わせキーワードに対してコンテンツを用意していくことがロングテールSEOの基本です。
作成対応するページ数は多くなりますが、漠然としたキーワードではなく、よりユーザーの検索意図に対応したキーワード選定となり、具体的なニーズとなるため、コンバージョンレート(登録率、応募率など)が上昇していくでしょう。
このように複合キーワードをしっかりと対応することにより、検索流入ユーザーの20%程度はビッグワードの検索流入、その他 80%が2語以上の検索ワードによる流入になるなど、ロングテールSEOの効果はかなり大きいものがあると言われています。ニッチキーワードを利用し、ひとつひとつの流入は小さくとも、細分化したニーズに応えていくことで、関連記事も増え、専門性も高いサイトとなっていきます。
ロングテールSEOはコンテンツを闇雲に作るのではなく、より精度高く効率的にユーザーに情報を届けるためにも必要な戦略、考え方なのです。